.NET開発支援コンポーネントの「これまで」と「これから」 ー Toolsの杜 レポート (ランチセッションA) ー

2018年7月10日に開催した「Toolsの杜(ツールノモリ)」で、ランチセッションとして提供したグレープシティの製品紹介です。
こちらはセッションを受講したグレープシティ社員によるレポートです。


Microsoftの開発環境の変遷とグレープシティの.NET開発支援コンポーネントの最新動向

本セッションでは、グレープシティの .NET開発支援コンポーネントについて「これまで」の30年を振り返りました。そして、気になる「これから」については、今秋リリース予定の新製品をはじめ、今後の取り組みについて紹介しています。

f:id:GrapeCity_dev:20180718104810p:plain

これまで

はじめに、2018年7月で30年を迎えるグレープシティ開発支援ツールの歴史について、Microsoftの開発環境の変遷とともに振り返っていきます。
オープニングセッションでも歴史を振りかえりましたが、こちらではより開発支援ツールにフォーカスした内容です。

MS-DOS時代

30年よりもう少しさかのぼって、MS-DOSが登場したのが1981年です。
このMS-DOSの時代に、MS-DOS対応BASIC「開発ツール・ライブラリシリーズ」を販売したのが、ちょうど30年前となる1988年。これが、グレープシティ開発支援ツールの始まりとなります。
会場の参加者の中には、この頃からすでに仕事として関わっているという方もいらっしゃいました。

文化オリエントからグレープシティへ

その後、1993年のVisual Basic対応「PowerToolsシリーズ」、2002年の.NET版リリースと続き、社名も「文化オリエント株式会社」から、現在の「グレープシティ株式会社」に変わります。
また、この頃、海外の開発元を買収したことで、多くの製品が自社開発製品となり、日本仕様の機能が強化されていった時期とも言えます。その後は、昨今のクロスプラットフォームの流れを受けてJavaScript製品がラインナップに追加され、現在に至ります。

2018年7月時点で、開発支援ツール製品のラインナップをまとめたカタログがあります。
表計算のSPREADや、入力支援のInputManなどが、進化しながら継続して看板製品であることをご覧いただけます。

日本仕様にこだわるグローバル製品

こうしてバージョンアップを繰り返してきたこれらの製品は、日本のお客さまからのご要望をもとに機能を追加してきたという歴史があります。機能によっては、ほとんど日本でしか使われないものもあります。このため、まずはその必要性を日本以外の関係者に理解してもらう必要があるといったケースもあります。

スピーカーの福井がこれまでに担当したActiveReportsでも、日本/米国/中国/ロシアというグローバルな開発体制において日本独自の機能を提案する際、何度も要求仕様書(Requirement)を書き直したというエピソードが語られましたが、そういった意味でも、発売開始から30年間、日本をはじめとした多くのお客さまに育てていただいた製品と言えると思います。

これから

後半は、グレープシティの開発コンポーネントの今後の展望について、ASP.NET製品のクラウドの対応環境の拡大(Google Compute Engine)や、.NET Core対応を進めていることなどが共有されました。


セッション資料


セッション中では、今秋リリース予定の新製品*1についても簡単に紹介しました。 この新製品については、現時点ではToolsの杜の場内のみで公開する情報でしたので、詳細は資料およびレポートでは割愛しています。

まとめ

最後に、開発環境はどんどん変化していますが、グレープシティはこれからも開発者のみなさんを支援し続けていきます、と宣言してセッションを終了しました。

f:id:GrapeCity_dev:20180718104856p:plain

*1:グレープシティが培ってきたExcel、PDFのドキュメント生成の技術をクロスプラットフォームで利用するAPIライブラリを準備中です。

\  この記事をシェアする  /