「クロスプラットフォーム開発を学ぶ」 ― タガヤス その7 レポート -

2018年9月28日、仙台の地元コミュニティ「タガヤス」のイベントが開催されました。

f:id:GrapeCity_dev:20180129103957p:plain:w450

タガヤスは地元で活躍する学生やエンジニアのスキル向上を目指して発足したコミュニティで、その7回目の勉強会です。
今回のテーマは「クロスプラットフォーム開発」。
地元企業であるグレープシティが担当する企画として開催しました。


「タガヤス その7」のプログラム構成

前回グレープシティが担当した「タガヤス その3」では、Xamarinの解説を行いました。

この時のフィードバックなどを元に、次にグレープシティが担当する回(つまり2018年9月開催の今回)でも、クロスプラットフォーム開発を追いかけることにしました。数あるクロスプラットフォーム開発技術の中から社内で調査や研究が進んでいる技術に絞り、その概要を解説する構成です。

セッションタイトル 概要
クロスプラットフォームの夢をみる
ーこの勉強会の方向性
今回のテーマ選定理由を解説:10分
Webアプリの向こうに見えるPWAアプリ開発 PWA基本と実用例:30分
.NET CoreアプリでWindowsの外に出発 .NET Coreの解説とデモ:30分

プレミアムフライデーの19時にスタートし、懇親会を含めて2時間半を超える勉強会になりました。

このレポート記事で発表した資料を公開します。PWAや.NET Coreに興味のある方は覗いてみてください。
短時間セッション用の資料のためシンプルにまとめてあり、簡単に読み解くことができる内容です。

クロスプラットフォームの夢をみる

まずはこの勉強会の方向性の前説です。
繰り返し作業は嫌われます。特に開発者はどうやって楽しようか?を考えます。
そのため、プラットフォームごとに同じものを開発する作業は、本来避けたいはずです。
ひとつのコードを書けば全て解決することを理想としています。「Write Once, Run anywhere.」です。

開発者は以前からその理想を追い求めて挑戦を続けています。
その挑戦を2つのアプローチ、

  • Webを拡張する方向
  • 共通基盤を多方面に展開する方向

にまとめ、この勉強会ではPWAと.NET Coreの概要を説明することを示しました。

Webアプリの向こうに見えるPWAアプリ開発

最初はPWA(Progressive Web Apps)です。
まずは、既にPWAを採用したアプリケーションを展開している、日本経済新聞のアプリを例にしてPWAアプリの動きを解説しました。 そこからPWAの仕組みと特長、ネイティブアプリと対比した場合の利点などを考察を交えて説明しています。

短時間なので深く踏み込むことはできませんが、思ったよりシンプルでとっつきやすいPWAの概要がわかる内容です。

.NET CoreアプリでWindowsの外に出発

次は、.NET Coreです。
もともとグレープシティは、.NET Frameworkが得意分野です。.NET Coreはその延長線上にあるのですんなり受け入れます。
しかし、.NET Coreの大きな特徴はクロスプラットフォームです。広くてもWindowsの世界でおさまっていた.NET Frameworkとは事情が異なり、macOSやLinuxなど他の環境でも利用できます。
私たちを含め、.NET Frameworkの利用者は、Windowsの外にでる機会が到来しているのです。
セッションでは、デモを交えながら一歩踏み出した世界の様子を解説しました。

楽になる方法を求めて

アプリケーションが必要とされるシーンや利用者像は多種多様で、ひとつの解決策で進めることが困難です。 そのような時代でも、結果を出すアプリケーションを開発する必要があります。そのうえより合理的で効率的な方法で開発することも求められます。数ある手法の中から、その時その時で適切な方法を選択していかなくてはなりません。従来のフィールドや得意分野を超え、活動していくには学習も必要です。仲間と一緒にそれぞれの世界を広げるために学んでいく必要があると思いました。

タガヤス

タガヤスでは今後もさまざまなテーマでの勉強会が企画されています。 地理的に直接の参加は仙台やその周辺地域に限られてしまいますが、連携もできると思いますので地域に限定せずご注目ください。


\  この記事をシェアする  /