ComponentOne Studio 2018J v1 の新機能

※2019年5月1日からComponentOne Studioはブランド名を変更しました。
旧ブランド名はComponentOne(コンポーネントワン)に読み替えてください。


2018年3月28日、ComponentOne Studioの2018年最初のバージョン「2018J v1」をリリースしました。
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ここでは、今リリースの主な強化ポイントを紹介します。
プラットフォームごとの情報は以下のショートカットをご利用ください。


デスクトップ(Windows Forms、WPF、UWP)

主に各プラットフォームに共通する機能を強化していますが、これまでに各コントロールで発生した不具合の修正も実施しています。

新コントロール MultiSelect

MultiSelect(マルチセレクト)は、項目が列挙されたリストの中から、ひとつまたは複数の項目を選択するためのコントロールです。
下図のようにエディタ部とチェックリスト部で構成されています。
リストから選択したり、項目名を直接入力することで項目を選択します。また、「すべて選択」の機能を実装したチェックボックスを利用し、全項目の選択または解除も可能になります。

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MultiSelect は以下のプラットフォームで利用可能なコントロールです。

  • Windows Forms
  • WPF
  • UWP
チャートのラベル表示を強化

FlexChart(フレックスチャート)で作成した各種チャートに表示するラベルについて重なり回避などの機能を追加し、データ数が多い場合でも軸ラベルやデータラベルが見やすくなるように改善しました。

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この強化対象になるFlexChart は以下のプラットフォームで利用可能なコントロールです。

ExpressionEditorの強化

ExpressionEditor(エクスプレッションエディタ)は、2017Jv3で追加した機能でアプリケーションの実行時に、値の集計や整形を行うための式を作成・編集するためのエディタです。
使い勝手を向上させ、グリッドコントロールだけでなくTreeView(ツリービュー)とも連携して利用可能になりました。

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フィールドに対して表示名を指定可能

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TreeViewの任意の列で式の編集、集計が可能

ExpressionEditor は以下のプラットフォームで利用可能なコントロールです。


Web(ASP.NET MVC)

主にASP.NET MVCアプリケーションの開発利便性を向上させた機能強化です。

金融業界向けチャートの強化

FinancialChart(ファイナンシャルチャート)に、新たなチャート種「ポイント&フィギュアチャート」を追加しました。 デスクトップ系のプラットフォーム(Windows Forms、WPF、UWP)に加え、ASP.NET MVCで開発するWebアプリケーションでも利用できるようになりました。

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※ FinancialChartはEnterprise限定機能です。プラットフォーム限定エディションでは利用できません。

Razorページに対応

ASP.NET Core MVC アプリケーションのテンプレートを更新し、Razorページを利用したテンプレートを選択できるようになりました。Visual Studioの標準テンプレートと同様に、ComponentOne Studioのコンポーネントを利用したRazor Webアプリ用のテンプレートから開発をスタートできます。
Razorページ機能により、MVCアプリケーションの開発時に、HTMLコードのようなタグヘルパー記法でコントロールを作成できるのでコーディングが簡略化されます。
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新サンプルの追加

ComponentOne Studioのコントロールを利用してASP.NET MVCアプリケーションを開発するサンプルとして、「Learn MVC Client」を追加しました。コントロールの利用方法に加え、機能解説やソースコードの表示が充実したデモアプリケーションです。

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画面は開発中の見本です。3月28日にWebサイトで公開しますのでお待ちください。
MVC – ComponentOne ASP.NET MVC


Xamarin

Xamarin プラットフォームで利用する各コントロールを機能強化しました。

.NET Standard

プロジェクトテンプレートが、.NET Standardに対応しました。
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グリッドの列移動

FlexGrid(フレックスグリッド)でデータを表示した場合に、列をタップしてドラッグ&ドロップができるようになりました。これにより列の表示順や位置を変更できます。
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チャートのアニメーション効果

FlexChart(フレックスチャート)で作成するチャートを表示する際、データ表示時や更新時にアニメーション効果を利用した表示が可能になりました。
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複数のコントロールを利用したサンプル

チャートやゲージなど複数のコントロールを画面に配置して連動させるサンプルアプリを追加しました。Visual Studio用のソリューションで提供しているので、Windows、macOSの開発環境で実行できます。Xamarin.Formsを利用したクロスラットフォームアプリで、Android、iOS、UWPそれぞれの環境で動作することが可能です。

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