Visual Studio用テンプレートの違いを理解する― ASP.NET MVC編

Visual Studioではテンプレートの選択から開発がスタートします。ComponentOne Studio for ASP.NET MVCでは使用可能なテンプレートが複数用意されていますが、それらを使うことで、以下のようなメリットがあります(ASP.NET MVCの場合)。

  1. MVC コントロールを実装するために必要な参照を登録します。
  2. web.configファイルに自動的にエントリを追加します。
  3. プロジェクトに ComponentOne Studio for ASP.NET MVC の参照を自動的に追加します。

現在、ASP.NET MVC(.NET Framework版)で用意されているのはテンプレートは以下の4つです。

  • C1 ASP.NET MVC 5 アプリケーション
  • ASP.NET MVC 5アプリケーション – Ajax連結
  • ASP.NET MVC 5アプリケーション – モデル連結
  • ASP.NET MVC 5アプリケーション – スプレッドシート

すべてのテンプレートで参照の追加やweb.configに対するエントリが追加されていますが、それぞれ少しずつ違いがあります。ここではテンプレートの違いをみながら、アプリケーション作成の際の最適なテンプレートを検討してみたいと思います。なお、テンプレート選択後には「ComponentOne ASP.NET MVC アプリケーションウィザード」が表示されますが、デフォルトで作成しています。

 

「C1 ASP.NET MVC 5 アプリケーション」 テンプレート

ASP.NET MVCで用意されているテンプレートの中でもっともベースとなるものです。プロジェクトに参照設定は行われていますが、ビューに製品のコントロールは配置されていません。プロジェクトを実行するとComponentOne ASP.NET MVCの説明画面が表示されます。

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「ASP.NET MVC 5アプリケーション – Ajax連結」 テンプレート

ベースとなるテンプレートに対し、FlexGrid for ASP.NET MVCコントロールの配置とAjax連携を実装したテンプレートです。ビューに対してコントロールの配置や実装が行われており、サンプルデータのためのSampleData.csが追加されています。あらかじめ用意されたデータを用いてアプリケーションを素早く作成したい時に向いています。

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「ASP.NET MVC 5アプリケーション – モデル連結」 テンプレート

こちらもベースとなるテンプレートに対し、FlexGridコントロールが配置されたテンプレートですが、テンプレート名にもありますように「モデル連結」されています。ビューにあるFlexGridコントロールは読み取り専用に設定されているため、あくまでもデータを表示させるところまでを実現できるテンプレートとなります。

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「ASP.NET MVC 5アプリケーション – スプレッドシート」 テンプレート

FlexSheet for ASP.NET MVCコントロールを用いたスプレッドシートライクなアプリケーション作成用のテンプレートです。このテンプレートのFlexSheetコントロールを使用することで、スプレッドシートアプリケーションを容易に作成することができます。

※ FlexSheetはComponentOne Studio Enterpriseユーザー様のみご利用いただけます。

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まとめ

ASP.NET MVC用(.NET Framework版)のテンプレート4つをそれぞれ比較してみましたが、もっとも汎用的なのはやはりベースとなっている「C1 ASP.NET MVC 5 アプリケーション」ではないかと思います。一方で、サンプルデータでとりあえず一覧を表示したい、またはCRUDアプリケーションを作成したい場合には「ASP.NET MVC 5アプリケーション – Ajax連結」「ASP.NET MVC 5アプリケーション – モデル連結」が向いています。「ASP.NET MVC 5アプリケーション – スプレッドシート」の用途は限られますが、Excelライクなアプリケーションを作成するケースでは是非とも採用いただきたいテンプレートです。

≫≫ ComponentOne Studio for ASP.NET MVCの製品情報はこちら

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