住所を自動取得してグリッドの入力作業を効率化

1レコード複数行グリッドの作成に最適なコンポーネント「MultiRow for Windows Forms」では「JPAddress for Windows Forms(※2)」の住所情報検索機能を利用して、住所情報の入力補助機能を実装することができます。

※「JPAddress for Windows Forms」は「InputManPlus for Windows Forms」に同梱されている住所検索ライブラリです。

これまでMultiRow で住所検索機能を利用するには

  • 「JPAddress for Windows Forms」のインストール
  • 「InputManPlus for Windows Forms」の開発ライセンス(JPAddressの開発ライセンスを含んでいる)の購入

が必要でしたが、バージョン10.0JのService Pack1より、「InputManPlus for Windows Forms」の開発ライセンスがなくても住所検索機能を利用することができるようになりました。

「JPAddress for Windows Forms」では住所情報の自動更新(最新化)を行うサービスも提供しています(インストールだけでなく開発ライセンスも必要)。
詳細は「JPAddress 辞書更新サービス」をご覧ください。

今回はMultiRowで住所情報検索機能を使用する手順を簡単にご紹介します。

1. MultiRow for Windows Forms 10.0JをSP1に更新する

MultiRow for Windows Forms 10.0Jが初版のままだとJPAddressの開発ライセンスが必要になってしまいますので、まずはアップデートページからSP1以降のインストーラーを入手し、更新を行ってください。

2. JPAddress for Windows Forms 2.0J SP1をインストールする

「MultiRowPlus for Windows Forms」のインストーラーには「JPAddress for Windows Forms」のインストーラーが含まれませんので、別途インストーラーを入手する必要があります。インストーラーは同様にアップデートページから入手可能です。

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もちろん「InputManPlus for Windows Forms」の製品版またはトライアル版をお持ちの方は、そちらに含まれるインストーラーを使用できます。

なお、MultiRowとJPAddressのアセンブリは依存関係があるので、対応したバージョンがインストールされるようご注意ください。

MultiRowのバージョン 対応したJPAddress のバージョン
10.0J SP1 2.0J SP1

そのほか、InputMan、PlusPakを同じプロジェクト内で使用している場合もアセンブリの依存関係に注意が必要です。詳しくは製品ヘルプの「アセンブリ」をご覧ください。

3. JPAddress連携セルの設定

JPAddressと連携するセル型は以下の2つです。

  • GcPostalCell
  • GcAddressBoxCell
GcPostalCellの設定

GcPostalCellは郵便番号から住所を検索する機能を提供します。GcPostalCellに郵便番号を入力すると出力先のセルに自動的に該当の住所を表示します。

この機能を実装するには、例えばテンプレートに以下のようにGcPostalCellと、TextBoxCell2個をドロップします。

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プロパティグリッドからGcPostalCellのAddressOutputCellNameプロパティとAddressKanaOutputCellNameプロパティに、先ほど追加したtextBoxCell1とtextBoxCell2を設定します。これらのセルにはそれぞれ、検索結果の「住所」と「住所(カナ)」が表示されます。

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実行すると以下のように入力した郵便番号から住所が自動で入力されます。

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GcAddressBoxCellの設定

GcAddressBoxCellは都道府県名から市区町村などの候補を絞り込みながら住所入力を補助します。

実装方法としては、GcAddressBoxCellをテンプレートにドロップすれば、そのまま都道府県名から住所候補を表示して入力ができます。

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いかがでしたでしょうか。JPAddress連携セルを使用することによって、郵便番号からの住所情報の自動入力などを簡単に実装でき、入力作業の効率化に寄与できることがお分かりいただけたかと思います。

製品Webサイトではトライアル版のほか、住所検索機能を含むデモアプリケーションも公開しておりますので、是非一度お試しいただければと思います。

MultiRowPlus for Windows Forms 10.0J – 製品情報
Windowsアプリケーションデモ

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